初めまして漫画家のファミリーレストランと申します。
大学を卒業してから就職もせず芸術家まっしぐらだった僕は友人とルームシェアしていました。不動産屋の社長さんにナカジマさんという山奥に住む元陶芸家のおじいさんを紹介してもらいました。類は友を呼ぶというか、スタンド使いは引き寄せられるみたいな感じで、すぐに仲良くなりました。
本があふれるボロボロの部屋で、つねにタバコを吸い酒もグビグビ飲む人でした。だいぶ年上の友達でしたが、自由気ままな生活のなかに人生の苦悩が滲み出てるような、自分の将来の姿がうっすら見えるような感じが、嬉しかったり怖かったりもしました。
久しぶりに電話で病院に呼び出されもう長くないかもと言った時も、すっかり痩せた顔で「今の人間は肉を食いすぎなんだ、オナラが臭い時点でダメなんだ」といいながら野菜ジュースをグビグビ飲んでいたのが印象的で、思わず「遅くないですか?」と言いました。歳の離れた友達からは学ぶ事が多かったです。
漫画:ファミリーレストラン
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【特集】友達いますか?TERMINALの創刊特集は「友達いますか?」をお届けします。
人と比べて少ないかも…
そもそも多いほうがいいの?
大人になってからの友達の作り方が分からない
学生時代の友達とは会う頻度が少なくなってきたなど、友達に関する悩み・疑問を掘り下げます。